人生捧げた労働運動 40年次の世代につながる一歩を~新委員長インタビュー~

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人生捧げた労働運動 40年次の世代につながる一歩を~新委員長インタビュー~

2023/10/02

第97回定期大会で選出された石上千博委員長。これまでの「自治労人生」と、これからの運動のかじ取りに懸ける思いを語ってもらった。その鋭いまなざしで見つめる先には─。

とにかく好きでやってきた

高校卒業後、富良野市役所に入庁し、学校給食センターに事務職として配属された。そこで、大先輩の現業組合員に何度も取り囲まれ、根負けして現業評議会事務局長を受けたことがこの道の始まり。単組執行委員も担い、それ以来一度も休むことなく40年間組合役員をしている。組合役員として、国鉄分割・民営化や自社さ連立政権の誕生など激動の時代を歩んだ。労働運動は私の人生そのもの。とにかく好きでやってきた。辛いと感じたことはない。

政権交代をもう一度

2009年9月1日、私の本部総合政治政策局長の就任同日に、民主党政権が誕生。自治労の社会的影響力がかつてないほどに大きくなった。毎日のように政府関係者と政策協議を重ねる多忙な日々であったが、そこでしかできない労働運動の真価を体験した。当時、民主党が政策の軸としていたチルドレンファーストや介護保障、看護人材確保などの政策は、今ごろになって政権が議論している。後輩たちにも、労働運動を真摯に続けたその先に、国を変える力があるという経験をして欲しい。

立憲民主党を推せない組合員へ

自治労組合員の声を一番聞く政党は立憲民主党だ。めざすべき社会の姿が一致しているし、政策への影響力の観点からも、自治労は立憲民主党を推す。与党批判ばかりしているイメージがあるかもしれないが、野党第一党として与党の追及は責務。数多くある活動の中の一部でしかない。単組は立憲民主党や協力関係にある議員に現場課題を届けて欲しい。必ず自治労の力になる。政治活動の必要性を実感できるはずだ。

本心では三歩前へ

函館大会では全国の組合役員に対して、ともに一歩前へ踏み出そうというメッセージを送った。具体的な「一歩」としては、多忙な中でも組合役員は、組合活動にどうにか毎日1時間ずつでも費やして欲しいということ。今、労働運動はなかなか成果が出ない。しかし、自治労運動が70年間継承されていることが最大の成果。 私たちが一歩踏み出せば、それが次の世代へとつながる道となる。一歩と言わず三歩くらい前に進めたいというのが私の本心だ。
 

石上千博中央執行委員長

1964年生まれ。北海道本部・自治労富良野市労連出身。妻と3人の子どもの5人家族。長女は自治労、長男は全水道の組合員。趣味は読書・映画鑑賞。アディダス愛好家歴35年。
機関紙じちろう2023年10月1日号より転載
 

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