2024/09/30
アイデア笑の1つに選ばれた「藤井聡太、史上初八冠!」ヨッシー・イリエさん(愛知・直属支部)【既発表作品】
機関紙等への既発表作品も含めて、全国から72点の応募があった。審査は9月20日に漫画家の佐々木ケンさんが行い、「大笑」は今年は該当作品なし。ヨッシー・イリエさん(愛知)ら「常連」受賞者が名を連ねる中、若干名の新人も賞の一角に食い込んだ。受賞作品の紹介と、最下段には選者による講評を掲載。
アイディア笑(3点)
うまいで笑(3点)
もう少笑(3点)
総務報道笑(3点)
審査員による講評:パンチ効いた作品を次回こそ
今回は、これは、と思うパンチ力のある作品がなく、残念ながら「大笑」はなしとします。皆さん次回に向けて励みましょう。
今回のテーマは「車」で、ほとんどはテーマに沿った絵の応募作でしたが、既発表作品を25点も応募されたイリエさんの作品の内、将棋の藤井八冠を扱った絵が面白く、八冠の字を顔の部品に使ったアイデアが良いのでアイデア笑とします。アイデア笑には他に高橋さんとiNakiさん。高橋さんは戦車の転輪にピースマークを使うアイデアなどは良いのですがやはりパンチ力が不足。iNakiさんは斎藤兵庫県知事のパワハラを扱ったものと思いますが、似顔絵がパッと斎藤知事だとは分かりづらい。
うまいで笑はアオキさん、阿部さん、長島さんの3氏。それぞれ絵がうまいのですが、アオキさんはサーフィンのさわやかさが表に出て熱中症という暑苦しさがないのが残念。阿部さんはカラーの絵がきれい。長島さんは絵が小さいですが個々の絵は漫画的で上手です。
玄さん、亀小路さん、ちんやんさんはもう少笑。
玄さんと亀小路さんは車ときたら誰でも思いつく「火の車」が作者によって表現が異なる例として笑にしました。ちんやんさんの作品はビッグモーターの損害保険不正のことと思いますがちょっとそれと分かりにくい。
労働組合らしい絵の荒西さん、少しゴチャゴチャした感じだが何か笑をあげたいいっくんさんとよっしーさんの3氏には報道笑を。
以上のように各笑を決定しましたが、大笑がないのはいかにも寂しいので、次回は皆がアッと驚くような発想の漫画を期待します。
1948年鳥取県生まれ。68年に東京大学に入学し、東大マンガクラブ発足時のメンバーとなる。一般企業に数年間勤務した後、独立して学習塾を経営しながら1コマ、4コマなどのまんがを各誌に発表。自治労機関紙上でもかつて、1コマまんがを連載した。