2019/09/20
第31回全日本自治体職員等女子バレーボール選手権全国優勝大会(自治労、全労済自治労共済本部、自治労共済生協主催)が、9月7日から9日にかけて徳島県徳島市の「とくぎんトモニアリーナ(徳島市立体育館)」で開催した。全国の予選を勝ち抜いた19チームと開催県代表2チーム、推せん1チームの合計22チームによる熱戦が繰り広げられた。決勝戦で松本市職労(長野)が豊中市職(大阪)を降し、2連覇を達成。6回目の優勝を果たし、鳥取市職労の持つ最多優勝回数に並んだ。3位には札幌市職連(北海道)と奄美市職労(鹿児島)がそれぞれ入った。
頂上決戦は、前回優勝の松本市職労と初優勝を狙う豊中市職の対決となった。両チームが決勝で対戦するのは初めて。前回準優勝の札幌市職連に準決勝でストレート勝ちした勢いをそのままに、決勝に駒を進めた王者・松本市職労と、試合前の練習や試合中にも笑い声が絶えず、チームワークの良さが光る豊中市職の決勝戦は、双方の力と力がぶつかり合う熱戦となった。試合序盤から両チームのアタッカーが強打を繰り出すなど激しい展開に。試合が動いたのは5-5のスコアで並んだ後、松本は矢島選手によるライン際を狙ったスパイクなどでリード。一方の豊中は、ライト井上選手が相手ブロックの間を抜く巧みなスパイクを放つなどで食い下がる。
しかし、井上選手が「ブロックが高かった」と振り返ったように、松本の高さを生かした「壁」に加え、これまでの試合において鋭いスパイクで得点を重ねてきた豊中のレフト三木選手のアタックをレシーブするなど、松本は鉄壁のディフェンスで第1セットを奪った。
第2セットに入ってからも落差のあるサーブや、速攻を織り交ぜた攻撃により松本が加点。豊中はスコアが2-7で5点差となり、たまらずタイムアウト。三木選手をセンターに移動させるなど陣形の変化を試みた。しかし、松本はブロックによるこぼれ球やネットからはね返ったボールを確実に攻撃へとつなげるなど、試合の流れを引き渡さない。
さらには、松本・吉田選手のクイックや矢島選手の強烈なスパイクが随所に決まるなど、攻勢を強めた。終盤に豊中が粘りを見せるものの、一度もリードを許すことなく振り切った。試合後、伊藤監督は「目標とする3連覇への階段を一つ登れたが、次も今まで以上にチャレンジャーの気持ちで臨みたい」と語った。大会史上初の3連覇に王手をかけた松本。2年後の大会の行方が今から気になる。