「ともに考えよう!これからの地域の健康」地域保健・精神保健セミナーを開催

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「ともに考えよう!これからの地域の健康」地域保健・精神保健セミナーを開催

2023/12/22

121516日、「ともに考えよう!これからの地域の健康」をテーマに、「2024年度地域保健・精神保健セミナー」を東京・TOC有明で開催し、会場・ウェブをあわせて約220人が参加しました。

初日の全体会はZoom併用で行い、2つの講演と、現場報告が行われました。

講演1「保健所や地方衛生研究所に求められる役割」(講師:川崎市健康安全研究所 所長 岡部信彦さん)

地方財政の悪化にともない、保健所や地方衛生研究所は年々、規模が縮小され、新型コロナウイルス感染症が拡大したときには現場は逼迫した状況でした。新たな感染症などに対応できるための体制づくりが日頃から不可欠であることを改めて学びました。

講演2「これからの地域の健康」(講師:医療法人社団悠翔会 理事長 佐々木 淳さん)

高齢化により高齢者の救急搬送の数は増えていますが、そのほとんどが軽症であるものの、入院をすると要介護度が悪化するとされています。治療だけでなく、地域の人との関わりや支えによる社会参加が、高齢者の健康につながるということは、これからの地域医療においての重要な視点のひとつであることを共有化しました。

現場報告「大阪市における新型コロナウイルス感染症の発生状況と対応について」大阪市職員労働組合 市川一夫さん

新型コロナが拡大する中での、保健所や相談センター等の体制強化や超過勤務の変遷など、現場の実態を報告しました。

岸まきこ参議院議員の国会レポート

現場の声を国政に届けるための国会での取り組みを報告し、参加者からは、現場課題を政策に反映させる活動が実感できた、政治を身近に感じた、等の感想が聞かれました。

2日目は3つの分科会に分かれ、それぞれで現場報告・グループワークを行い情報の共有と意見交換を行いました。

 
1分科会:地域保健分科会「これからどうする?保健師の地域活動」

武蔵野大学看護学部の中板 育美 教授を講師に「保健師の役割の再考 地域保健対策の推進と保健師マネジメント力」と題した講演を行いました。保健師の活動について、岩手県本部・北上市職労の菅原奈保子さん(保健師)が現場報告を行いました。

2分科会:精神保健分科会「身体的拘束の現状から精神医療現場の課題を考える」

杏林大学保健学部リハビリテーション学科の長谷川利夫教授を講師に「身体拘束の現状から考えられること~課題を捉え、我々は何をすべきか?」と題した講演を行いました。

現場報告は、大阪府本部・中宮病院労組の加藤武司さんが行い、実際の病院現場での身体的拘束の状況と現場職員の思いについて報告しました。

3分科会:保健所・地方衛生研究所分科会「どうなる?これからの保健所の役割」

島根県健康福祉部 医療統括監の谷口栄作さんより「これからどうなる?保健所の役割」をテーマに講演を行いました。

続いて平山事務局長より「現場アンケートから見えた公衆衛生職場の課題と今後の取り組み」の報告・提起を行いました。

グループワークの様子

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