2024/04/05
衛生医療評議会は4月4日、2024年度第3回目のレベルアップ講座をオンラインで開催し、医療職場に働く組合員を中心に約110人が参加した。6月から改定となる診療報酬の内容について、厚生労働省より講師を招き、学習を深めた。
講演は、厚生労働省保険局医療課 課長補佐の加藤琢真さんを講師に行った。
春闘で民間企業の賃金が上がる中、医療職場の賃上げは置き去りの状態となっていた。今回の診療報酬改定では、医療従事者の賃上げを目的として「ベースアップ評価料」が新設されたほか、初・再診料や入院基本料等の引き上げが実施される。
賃上げにかかわる内容のほか、医療DXの推進、介護との連携強化、ポストコロナにおける感染症対策、地域包括ケア病棟の新設など、改定の内容は多岐にわたる。
自治労としては、診療報酬改定により準備された財源を、確実に組合員の賃上げにつなげていかなければならない。講演を受け、平山事務局長が報酬改定による賃上げについての本部方針と要求モデルを提起した。
賃上げ実施のためには、まず要求書の提出が必要だ。労使で十分な協議を行い、報酬改定による賃上げを確実に行うよう平山事務局長は強く呼びかけ、講座を締めくくった。
講座の内容は、後日、動画のアーカイブ配信でご覧いただけます。閲覧方法はご所属の組合または県本部までお尋ねください。
※下記「じちろうモバイル」からも視聴できます。パスワードは「機関紙じちろう」に掲載しています。
https://www.jichiro.gr.jp/jichiro-mobile/movie/240404levelup_movie/