2024/07/04
ラジオ番組風パネルディスカッションの「スタジオ」の様子(看護問題対策委員会メンバー)
衛生医療評議会は、「医療現場の労働環境の課題を考える」をテーマに、2024年度第4回レベルアップ講座をオンラインで開催。人員不足・離職防止・超過勤務など医療現場における課題について、ユニークなパネルディスカッション形式で活発な意見交換を行った。
6月30日「医療現場の労働環境の課題を考える」をテーマに、2024年度第4回レベルアップ講座をオンラインで開催し、約140人の組合員が参加した。
冒頭、平山春樹事務局長が、衛生医療職場を取り巻く情勢と課題について提起。6月実施の診療報酬改定で措置された賃上げについて、組合の取り組み状況と賃上げの実施例を紹介するとともに、未妥結の単組への引き続きの取り組みを求めた。
続いて、看護問題対策委員会のリーダー・松浦敬介さんが、組合員アンケートの結果から見る医療現場の課題について提起した。医療職場は慢性的な人員不足にあるほか、低賃金や夜勤の負担、ハラスメント問題、休憩・休暇の取りづらさなど多くの課題が山積している。離職防止の取り組み事例に触れつつ、働き続けられる環境の整備が急務であると述べた。
後半は「労働組合にこだわった2時間の生放送番組。看護問題対策委員会のそこまで言って委員会~!」と題し、看護問題対策委員会の幹事がパネリストとなり、ラジオ番組風のパネルディスカッション形式で、音楽を流しながらリスナー(参加者)の質問に答えていくというユニークなスタイルで問題提起と討論が行われた。
各課題の解決にむけては、当局を巻き込みながら労働組合が積極的に働きかけていくことが重要だ。参加者からは質問や意見も出され、活発な意見交換と情報共有が行われた。
2024年度分の最後の開催となった、衛生医療評議会によるレベルアップ講座。次回は2025年度の第1回目を9月にオンラインで開催する予定だ。