2023/11/15
衛生医療評議会は11月10日、2024年度第2回レベルアップ講座をオンラインで開催し、医療職場の組合員約130人が参加した。
冒頭、平山局長が医療をとりまく情勢について報告を行い、自治労本部オルグの永井さんが「公立病院再編・経形態の見直しの課題及び対策のポイント」と題した講演を行った。
コロナ禍で公立・公的病院の重要性が再認識されたものの、病院の再編や経営形態の変更は着実に進んでいる。病院の改革・再編に直面したとき、組合としてどう対応すべきか。経営形態の変更よる影響と留意点、検討の段階に応じた対策・対応について説明した。
続いて、昨年に引き続き、NPO法人病院経営支援機構の合谷 貴史さんを講師に招き「病院の経営状況を知ろう~公営企業年鑑の理解と活用~」と題した講演を行った。
病院職場で働く人たちの処遇改善を求めるにあたり、病院の経営状況を把握することは重要である。経営状況を知るために必要な情報・数値の読み解き方を解説した。また、病院は運営にあたり収支の観点はもちろん必要だが、住みやすい地域づくりに重要な存在であるとも述べた。
最後に、自治労本部・衛生医療評議会事務局次長の河村典子さん(山口県本部)は「病院経営を理解して交渉に活かすことは重要であり、昨年に続いて同じテーマで開催した。今日の講演内容を今後の組合活動に活かしてほしい。公立病院は地域医療の要。職員が働き続けたいと思う職場づくりに取り組んでいきたい」と締めくくった。