現業労働運動の継承と担い手育成をめざして~2024年度現業評:第1回担い手育成連続講座~

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現業労働運動の継承と担い手育成をめざして~2024年度現業評:第1回担い手育成連続講座~

2024/03/11

自治労現業評議会は3月9日から10日にかけて自治労会館で第1回担い手育成連続講座を開催した。この講座は、現業課題の解決にむけ、運動の継承が重要であることから、全国から次代の担い手が集まり、合計2回の講座を行う予定。
第1回は、現業労働者の権利などの講座やグループワークによる要求書作成と模擬団交、さらにLGBT法連合会の西山さんを講師に招き、「LGBTQ+の人権課題について」をテーマにした講演、また東日本大震災発災時に福島市役所で勤務をしていた八巻総合企画総務局長から当時の対応と自治労としての社会的役割についての講演を行うとともに、午後からは国会に移動し見学を行った。
1日目は、2つの講座とグループワークが行われた。まず、「自治労ってなんなん?」と題した講座①では、岡野雅子副議長から労働組合が何をしているのか、自治労の組織などについて説明し、横のつながりが重要と提起した。
その後の講座②では、「権利を活用した取り組みの推進を」をテーマに、現業労働者に保障されている権利、評議会結成の重要性について触れ、それらの権利を活用した現業・公企統一闘争の取り組みの必要性を述べた。
各グループでさまざまな意見が出された
その後のグループワークでは、課題の解決にむけ要求書の作成が行われ、参加者は現場の課題を出し合い、どのような要求書を作成したらよいか、話し合って要求書を作成した。各グループから要求書の発表後、それをもとに三役常任を当局役として模擬団交を実施した。
模擬団交では、参加者からの要求に対し、当局側が議論の論点をずらし、またかたくなな対応を取るなどしたため、参加者側は戸惑いを見せた。模擬団交終了後には、法制度などの理解と根拠となる資料の提示を求めることが重要との解説を受けた。
作成した要求書をもとに模擬団体交渉
2日目は、LGBTQ+法連合会の西山さんから「LGBTQ+の人権課題について」の講演を受け、現状と労働組合としての取り組みについて課題提起がされた。
その後、自治労の復興支援をテーマに、八巻総合企画総務局長から当時の状況についての講演を受け、復興にむけ取り組むにあたり、全国の仲間が福島県に支援に来ていただいたことは、自治労としての横のつながりの大切さなどを訴えた。最後に国会見学を行い、第1回を終了した。

参加者からは「組合加入2年目で分からないことだらけでしたが、今回の受講で少し前進できたように思います。自分にできることは積極的に参加したいとより思うようになりました」、「良い経験、勉強をさせていただきました。早速持ち帰って共有させていただきたいと思います」などの感想が述べられた。

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