2025/02/27
自治労は非正規労働者の組合加入推進のために、2月11日にさいたま市、2月15日に大阪市の2都市で「仲間づくり実践セミナー」を開催。セミナーには全国から会計年度任用職員、契約職員らの組合加入に取り組む24県本部・1社保労連から37単組66人が参加した。
セミナー前半は自治労本部外山律子強化拡大局長から「臨時・非常勤等職員全国協議会スキルアップ集会 アンケートから見えてきたもの」を提起。会計年度任用職員の組合加入が進まない理由とその対策方法と、会計年度任用職員組合員の組合加入の理由として、雇用不安や処遇改善を目的に、職場の先輩や同僚から勧誘された、などアンケート結果を紹介した。
次に、北川啓子組織拡大オルグから、講義「非正規労働者の組織化をする中で生じる課題の克服にむけて・会計年度任用職員仲間づくりの進め方」として具体的に単組の加入活動の進め方と組合費の考え方を説明した。続いて、福岡県本部、乙丸法道組織拡大局長から「久留米市従業員組合連合会の取り組み報告」として会計年度任用職員の加入活動について報告を受けた。単組の意見交換会時の資料やアンケート結果も共有された。
セミナー後半はグループワーク「模擬オルグ」を行った。架空の市ヶ谷市の組合説明会を想定し、グループ内で単組役員役と未加入の会計年度任用職員役に分かれて、組合説明と質疑応答を行った。参加者は組合用語や難しい言葉を使わずにわかりやすく組合説明することに苦戦しながらも、楽しみながらのグループワークとなった。
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参加者からは、「単組の課題を再度整理することができた」「模擬オルグで会計年度任用職員の立場になって説明を受けたりすることで、自分の話し方等を振り返ることができた」「当事者が労働条件に不満を持っていない場合でも、横のつながり、仲間づくりからアプローチすることの大事さを改めて実感した」などの感想が寄せられた。
また、セミナー後は、まずは単組の執行委員会で情報共有し今後について協議を行うや、会計年度任用職員を対象にアンケートを行うなどの意見が寄せられた。