女性が健康に働き続けるために 仲間との交流で運動を前進

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女性が健康に働き続けるために 仲間との交流で運動を前進

2023/06/06

女性部は5月27~28日、第61回はたらく女性の集会を東京・自治労会館で開き、全国から171人(対面88人、ウェブ83人)の女性組合員が集まった。昨年には第60回の集会がコロナ禍の影響で、規模を縮小しての開催となったため、今年を改めて60周年を記念する集会として行った。

基調提起する毛利女性部長

毛利珠代女性部長は基調提起で「はたらく女性の集会は1962年から始まり、女性の働く権利確立運動強化月間の総括、春闘の中間総括とともに、これまで一貫して女性が働き続けるための権利と条件を拡充することを目的に取り組んできた」と話した。

その上で「職員数の減少で権利を取得するのは難しい状況にある。さらに、育児・介護をはじめ、病気・加齢による体調不良など、さまざまな場面で退職を考える女性がまだまだいる。『働きたい、働き続けたいけれど辞めざるを得ない』選択をしなくてもいいような条件づくりが必要。そのためには原因を点検し、一人ひとりの行動の積み上げから職場・社会を変えていくことの大切さを仲間との交流などを通じて学びあい、運動を前進させよう」と話した。
過去のポスターや壁新聞から権利の拡充に関する歴史をたどる

全体集会では、ジャーナリストの竹信三恵子さんが「女性雇用の劣化と『生活からの壊憲』の乗り越え方」と題して基調講演や健康であるとはどういうことか、百合レディースクリニック院長の丸本百合子さんから「女性が健康で働き続けるために~私のからだとリプロダクティブヘルスライツ~」と題して月経、妊娠出産や更年期に関するヘルスケアなどについて講演があった。

また、女性の組合員約4万人から回答を得た「2023年度妊娠・出産にかかる女性の調査」の結果について、医療法人社団向日葵会まつしま病院助産師の幸﨑若菜さんが分析した内容を報告した。

講演する竹信さん

講演する丸本さん

女性部が行った「2023年度妊娠・出産にかかる女性の調査」の結果の分析が報告された
 

さらに、「賃金と働き方」、「健康で働き続けられる職場づくり」、「憲法と平和、人権について考える」、「女性部の組織強化と仲間づくり」の4つのテーマで分科会を実施。各分科会では現場からの報告もあり、「健康で働き続けられる職場づくり」の分科会では、長野県本部女性部が実施した生理用品の無料配布キャンペーンについての発表があり、単組にメッセージ付き専用容器と生理用品を配布したこと、それに対する反響などについて報告があり、参加者同士で意見交換をした(下記に各分科会の写真)。

健康で働き続けられる職場づくり

女性部の組織強化と仲間づくり

賃金と働き方

憲法と平和、人権について考える
集会の最後には各分科会の代表者から議論した内容などについて発表。「定年延長による働き方の課題、賃金のあり方などについて意見交換できた」「なかなか生理休暇が取れない、育児と両立して悩んでいるなど、それぞれが置かれている状況を語りあえた」などと報告した。

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