2025/03/19
「ジェンダー平等実現のカギは働き方改革~3000社の働き方改革の実績から~」と題して講演を行った、株式会社ワーク・ライフバランスの渡邉苗間(わたなべ・なえま)さん
3月11日(火)、2025年度ジェンダー平等推進に係る方針の議論や意見交換などを目的に、「自治労ジェンダー平等推進県本部代表者会議」を開催。ウェブ方式で行い、44県本部1社保労連77人が参加した。
会議では、株式会社ワーク・ライフバランスの渡邉苗間(わたなべ なえま)さんが「ジェンダー平等実現のカギは働き方改革~3000社の働き方改革の実績から~」と題して講演を行った。地方自治体や教育委員会の働き方改革を幅広く担当する渡邉さんは、現場の実情に沿ったコンサルティング経験を踏まえ、働き方改革の導入プロセスや男性の育休取得促進などワークライフバランスに関する課題解決のための実践的な手法など具体的な事例を交えながら解説した。
長時間労働の常態化は、メンタル疾患や長期病休など深刻な状態を引き起こす要因となることに加え、子育ての機会を制約し、性別役割分担意識の固定化にもつながることからワークライフバランスの推進は喫緊の課題となっている。出席者からは「講演の内容は大変興味深く、ワークライフバランスを進めるための今後の取り組みに生かしたい」などの声があった。

その後、自治労本部は「2025ジェンダー平等推進の取り組み」を提起。本部が作成した「ジェンダー平等の職場づくりチェックリスト」などを用いて春闘期に職場での点検活動を行い、ハラスメント防止やワークライフバランスの推進、ジェンダー平等推進のための要求を行うなど単組、県本部、本部における具体的な取り組みの説明を行った。
誰もが対等・平等で人権が尊重される職場環境や、仕事と生活の調和のため仕事と育児、介護などの両立支援にむけた環境整備を進めるためにはジェンダー平等の実現が不可欠となる。「自治労ジェンダー平等推進計画」に基づきすべての人が安心して働きやすい職場を構築することをめざし、引き続きジェンダー平等社会の実現にむけた取り組みを進めていくことを出席者全体で確認した。
