シンガポール公務員労組(AUPE)のサンジェーブ書記長と川本委員長が、オンラインで会談

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シンガポール公務員労組(AUPE)のサンジェーブ書記長と川本委員長が、オンラインで会談

2021/10/06

オンラインで会談する川本委員長とサンジェーブ書記長

10月5日、川本淳委員長は、シンガポール公務員労組(AUPE)のサンジェーブ・ティワリ書記長とオンラインで会談しました。


AUPEと自治労は、2005年以降12回にわたり代表団を派遣し合い定期交流を続けています。昨年9月に、自治労から代表団を派遣する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、派遣を延期しました。また、川本委員長とサンジェーブ書記長は、数年来、国際会議の度に親交を深めてきました。今回の会談は、お互いの組合員の現状や課題、将来の定期交流のテーマなどについて話し合うために、川本委員長の呼びかけにより実現しました。冒頭、川本委員長が会談に応じてくれたことへの感謝の言葉に対し、サンジェーブ書記長は「自治労の定期大会が無事に終わり、川本委員長を筆頭に新体制でスタートされていることを心からお祝いします。コロナ下でお互いに行き来し、冗談を言い合うこともできないのが残念ですが、今日の機会を嬉しく思います」とあいさつしました。

自治労の近況として川本委員長は、(1)自治労本部の新体制の特徴として26人中10人が女性であること、(2)コロナへの対応として、医療・介護、保育、ごみ収集、学校、自治体窓口、公共交通など最前線の現場で働く組合員の現状を把握し、政府・政党に要請を行っていること、(3)非正規職員の雇用を守る取り組み、(4)コロナ対策などでひっ迫している保健所業務を補うために他の業務にも影響が出ている現状などについて報告しました。


サンジェーブ書記長からは、(1)パンデミックによる組合加入者の減少、(2)オンラインによる組合活動の難しさ、(3)市民の安全を守るために組合員が長時間労働を強いられている実態、(4)9月になり感染者が急増し、政府の対応策に苦慮する組合員の現状など、AUPEの現状が説明されました。

近況を語るサンジェーブ書記長

双方の課題として、(1)若者が労働運動を理解し、組合への積極的な加入を促進するための取り組み、(2)若者の意思決定機関への参画、(3)労働組合の価値を高めること、(4)労働運動の活性化と発展、(5)女性の組合への参画促進とリーダーの育成などがあげられました。


来年の定期交流については、テーマとして●公共部門の現場で活用されているAIやテクノロジー、●若者を組合にいかに引き付けるか、●コロナ下で果たすべき組合の役割(組合員のためのセーフティーネットとしての組合)を取り上げることを確認しました。あわせて、感染状況によってはオンラインでの開催も検討することとしました。


最後に、川本委員長とサンジェーブ書記長は、身体には十分に気を付け、お互いのより良い関係を維持・発展させ、また会える日まで頑張って取り組んでいくことを誓い合い、会談を終了しました。


※※シンガポール公務員労組(AUPE)は、1959年9月26日に省庁、法定機関や政府機関など公共部門を代表するシンガポール最大の組合として結成されました。現在の組合員数は22,000人以上で、シンガポール全国労働組合会議(NTUC)と公務員国際(PSI)に加盟しています。

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