2024/02/09
水循環政策本部事務局の片貝審議官(左から2番目)に作成したポスターを手交する八巻国際局長(右から2番目)、辻谷全水道副委員長(左端)、福永公営企業局長(右端)
3月22日は「世界水の日」として、1993年に国連総会において決議された。今年もPSI-JC(※記事下段参照)は、自治労と全水道が中心となって、水の重要性を訴えるために、ポスターと宣言文を掲載したリーフレットを作成し、啓発活動を行った。
2月7日に、厚生労働省、環境省、農林水産省、総務省、国土交通省の水行政に関わる関係部局を訪問し「世界水の日」の趣旨を説明し、ポスターの掲示をお願いするとともに、リーフレット( PDFをダウンロードはこちら)を配布した。自治労から福永浩二公営企業局長と八巻由美国際局長(PSI-JC事務局長)が啓発活動に参加した。
その後、福永局長は、自治労組織内議員の岸まきこ参議院議員をはじめ、関係する国会議員に対して啓発活動を行った。PSI-JCは、連合構成組織や水関連団体など150ヶ所へ啓発行動の一環としてポスターおよびリーフレットを送付している。
「世界水の日」宣言では、世界各地で地球温暖化による気候変動の影響を受け、「安心・安全な水と衛生へのアクセス」がいっそう深刻化していること、気候変動が地域の環境に大きな影響を及ぼし、さらなる貧困や社会の不安定化を招いている点を認識する。また、その原因は私たちの今の暮らしや産業構造がきっかけとなっており、そのツケを他国や将来世代に押し付けているのが実態であるとしている。
そして、これらの気候変動の問題が解決されるだけでなく、SDGsのゴール6が達成され、「安心・安全な水と衛生へのアクセス」が実現し、誰一人取り残されることのない社会の実現を求め、取り組むことを宣言している。
リーフレットの作成にあたっては、福永局長とPSI-JCの加盟組合である全水道の村上彰一書記長が、水ジャーナリストの橋本淳司さんにインタビューを実施。世界における水の問題や、日本において水の価値が軽視されていること、水教育者としての視点等を交えながら、「ゆく水くる水」として水の循環を意識することの重要性について、語っていただいた。
※インタビューは、宣言文と一緒にリーフレットに掲載しています。
※PSI-JCとは
Public Services International Japan Council(国際公務労連加盟組合日本協議会)の略称。
PSI(国際公務労連)はスイス・ジュネーブに本部を置く国際的な公共サービス部門労働者の労働組合の連合組織である。日本からは全日本自治団体労働組合(自治労)、国公関連労働組合連合会(国公連合)、全日本水道労働組合(全水道)、保健医療福祉労働組合協議会(ヘルスケア労協)、全国消防職員協議会(全消協)の5組織が加盟し、PSI-JCを構成している。
すべての人が尊重され尊厳のある世界を実現するため、質の高い公共サービスの提供や公正なグローバル経済の確立、人権などのさまざまな課題に取り組んでいる。