2024/12/17
PSI-JC(下方に解説あり)は11月29日、ジェンダー平等セミナーを東京で開催。差別の抑止力として注目されている「バイスタンダー(その場に居合わせた第三者)」をテーマに学習会を行った。
ハラスメントや性暴力、差別等が起きたとき、または起きそうなとき、周りにいるバイスタンダーが介入することで、事態を悪化させない、または予防する効果がある。
講師のジェンダー総合研究所・共同代表の安藤真由美さんと濵田真里さんが介入方法として、「助けを呼ぶ」「寄り添う」「レコーディングする」「間違いを指摘する」「すり替える」の5つを紹介。「ただし、自分の身の安全を確保した上で介入を」と述べた。また、「日頃からバイスタンダーとして動く力を鍛えておくことで、緊急場面でも臆せず対応できる」と強調した。
講演後、参加者は3人1グループとなり、ハラスメント場面等に遭遇したバイスタンダーを体験するロールプレイングで介入を実践した。
参加者からは、「自分自身が行動することで周りが変わる。自分が動きたいから動く、というスタンスが大事」との声があがった。
PSI-JCとは
Public Services International Japan Council(国際公務労連加盟組合日本協議会)の略称。国際的な公共サービス労働者の労働組合の連合組織であるPSI(国際公務労連)に加盟する自治労、国公連合、全水道、ヘルスケア労協、全消協で構成される。
(機関紙じちろう2024年12月15日号より転載)