”コーヒー一杯分のカンパを!” ラオス・ヴィエンチャン市立図書館10周年記念式典に出席

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”コーヒー一杯分のカンパを!” ラオス・ヴィエンチャン市立図書館10周年記念式典に出席

2017/01/11

自治労がエファジャパンを通じて支援し、2006年に設立したラオス・ヴィエンチャン市立図書館・多目的ホールが設立10周年を迎えた。12月9日に開催された10周年記念式典にエファジャパンと自治労が参加。あわせて、この間支援してきたカンボジア・ラオスの寺子屋や図書館なども視察した。

【写真左】寺子屋の授業風景(教科書がないため、白板に記載した内容を読みあげながら授業している) 【写真右】市立図書館設立記念 【写真左】寺子屋の授業風景(教科書がないため、白板に記載した内容を読みあげながら授業している)【写真右】市立図書館設立記念碑


ヴィエンチャン市立図書館・多目的ホールの設立10周年記念式典には、設立に関わった北海道本部や東京都本部、愛知県本部などの代表者が参加。

式典冒頭には主宰者であるラオス政府から謝辞が述べられ、またヴィエンチャン市立図書館館長からはこの間の図書館運営に関する経過報告と今後の施設運営についての諸課題などが報告された。自治労からは、仙葉副委員長および県本部参加者から、図書館設立の意義や自治労の支援活動について報告した上で、今後の支援に関してラオス政府やその他NPO・NGO団体などと協力した支援体制の確立などについても言及した。

式典後は開館10年の評価会議を行い、設立当初の状況と設立から10年経過した現状と課題の調査分析を踏まえた上で、今後の図書館運営の方向性などに対して自治労やエファジャパンなどが今後どのような支援をしていくかについて協議した。

設立10年評価会議の様子 設立10年評価会議の様子


また、ほかにも故・森田昭さまの寄付金によって新たに設立された図書館や三重県本部や東海地連の支援で設立された図書館、現地のNGO団体であるSCADPの児童保護施設も視察した。

サンパンナ村小学校図書館を訪問 サンパンナ村小学校図書館を訪問


しかし、いまだに地域によっては施設があっても教科書が足りず黒板での授業のみだったり、トイレが無かったりと、基本的なインフラ設備、施設、物などが不足し、まだまだ難しい状況だ。子どもたちの明るい未来を確保するためにも、自治労とエファジャパンだけでなく、さまざまな団体と当該国政府が一体となって改善していく必要がある。引き続き自治労は現地の状況を把握しながら必要な支援を続けていく。

「コーヒー一杯分のカンパを!」を合言葉に、エファジャパンを通じて皆さまのあたたかい支援をお願いしたい。

自治労の国際連帯活動

この間行われてきた自治労の国際連帯活動「アジア子どもの家」事業は、自治労結成40周年記念事業として1995年から開始(2004年からはエファジャパンを設立し支援)。自治労は「コーヒー一杯分のカンパを!」を合言葉に、さまざまなNGO団体と協力してベトナムやラオス、カンボジアの満足した教育が受けられない子どもや貧困による育児放棄された子どもなどを対象に、文房具の提供や児童保護施設などの建設を支援。同時に、施設や物の提供だけでなく、将来自立して働けるよう人材育成にも力を入れて取り組んできた。これらの事業は「組合員の直接参加」を重視し、私たちが日ごろから地域で発揮しているノウハウを現地の人々に伝え、共同で展開してきたところ。実績として、学校が無い地域に寺子屋を建てたり、図書館を設立(設立は54ヵ所、うち独立した図書館が6ヵ所)、書物の寄付のほか、職業訓練なども行ってきた。またほかに、児童保護施設の運営費や子どもたちの薬代なども支援している。

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