「職場巡視」からはじめる安全衛生活動を全単組で《上野法対労安局長がポイント解説》

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「職場巡視」からはじめる安全衛生活動を全単組で《上野法対労安局長がポイント解説》

2024/05/30

【プロフィール】
上野友里子(うえのゆりこ)法対労安局長
74年生まれ。1992年に徳島県国民健康保険団体連合会に入職。単組委員長、県本部副委員長、財政局長を経て、第97回定期大会で中央執行委員に就任。

 
自治労は毎年7月を「安全衛生月間」と位置づけ、全職場・全員参加の安全衛生活動を進めている。強化月間に先立ち、上野法対労安局長に話を聞いた。
Q. 安全衛生活動について教えてください。

ー 自治労では、安全で快適な職場環境の実現をめざして、7月の安全衛生月間を中心に、安全衛生活動の取り組みを進めています。「職場点検活動のてびき」などを活用し、今年も安全衛生活動を推進・強化していただきたいです。

※「職場点検活動のてびき」は組合員限定ページの「じちろうモバイル」に↓掲載予定(閲覧には機関紙じちろうに掲載の「パスワード」が必要です)

https://www.jichiro.gr.jp/jichiro-mobile/news/2407rouan/

Q. 具体的に、どのようなことに取り組めばよいのでしょう?

ー 労働安全衛生法で一定の基準に該当する場合には、安全委員会または衛生委員会の設置が義務付けられています。まずは、委員会を活用して取り組みを進めていきましょう。委員会が設置されていても、実質的に機能していない場合には、職場点検・巡視などを盛り込んだ年間計画の作成から始めてみましょう。委員会の設置義務があるのに未設置の場合は、当局に違法であることを指摘し必ず設置させてください。

Q. なかなか活動に取り組めていない単組もあります。単組が取り組める活動があれば教えてください。

ー まずは月1回の安全衛生委員会の開催を求め、職場点検・巡視から取り組みましょう。職場点検・巡視は、日常に潜んでいる「危険」を発見し、改善をはかる取り組みです。執務室や作業場の安全で快適な環境づくりや、過重労働の実態を把握し、業務改善や人員を確保することが、労働災害の発生の防止につながります。職場点検・巡視の結果や協議を踏まえて改善された内容を職場全体に報告し、変化を「見える化」してみるのも、安全衛生に関する意識の向上に役立ちます。

Q. 最後に、組合員のみなさんにメッセージをお願いします。

ー 労働者の安全と健康の確保、快適な職場づくりにむけて、安全衛生は賃金や労働条件と並ぶ労働組合の重要課題です。7月の安全衛生月間では、全単組において取り組みの強化をお願いします。みんなで意見を出し合って積極的に取り組んでもらえたらと思います。

活用しよう安全衛生月間ポテッカー

 キャッチコピーを募集し、22県本部1社保労連から、安全分野では924作品、衛生分野では763作品の応募があった。※「衛生分野」については、春闘重点課題のカスタマーハラスメントをテーマに募集した。
 自治労作成の「カスハラ対策マニュアル」「パワハラ対策マニュアル」は下記サイトからダウンロードできる。

 職場環境を見直す際の指針として、ぜひ活用してほしい。

https://www.jichiro.gr.jp/pawahara/

機関紙じちろう2024年6月1日号より転載

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