2024/11/27
現業評議会は、各省庁に対し、2025年度政府予算編成に関わる第2次要請を実施。11月13日に厚生労働省、18日にこども家庭庁、20日に国土交通省、26日に環境省に対して要請を行い、現場課題を訴えた。
この取り組みは、現場の実態や課題を各部会で議論したうえで、各省庁に対し現場実態に応じた次年度の予算措置を求めるために実施している。
要請終了後には、岸まきこ・鬼木まこと組織内議員に対し、要請に対する回答について説明し、現場課題の解決にむけ、国会での取り組みを要請した(トップ写真)。
厚生労働省では、栄養改善指導の充実や地域包括支援センターに専門調理師の配置など、「食」にかかる予算の拡充、また介護職員の離職防止の観点から、魅力のある現場の発信などを訴えるとともに、医療現場における看護補助者の処遇改善を求めた。
また学校現場における課題では、学校用務員における特別教育が必要な業務内容について、各現場での労働安全衛生の徹底と関係省庁と連携した周知を訴えた。
こども家庭庁では、医療ケアが必要な子どもの受け入れをはじめ、アレルギーや宗教食などの対応により、保育所調理の業務が複雑・高度化しているため、調理員の明確な配置基準を設け、必要な予算措置を求めた。さらに調理施設の老朽化に対する予算措置や施設の安全・安心な維持管理にむけ、用務員への配置と必要な予算を求めた。
国土交通省では、頻発する災害への対策をはじめ、日常の適切な道路維持管理にむけた予算措置を求めるとともに、特に道路法第42条を踏まえた必要な道路維持管理体制の維持・拡充が重要であることから、関係省庁と連携を図り、必要な予算措置を強く要請した。
環境省では、災害が頻発していることを踏まえ、災害ごみを適切に処理できるよう、被災自治体の体制整備をはじめ、派遣する自治体と被災現場との情報共有が重要であることを指摘した。また処理施設では、施設の建て替え時期が重なっているため、建て替え費用やプラスチック廃棄物の回収体制構築に係る予算措置を求めた。
【厚生労働省】2025年度政府予算編成に関する要請書.pdfをダウンロード
【こども家庭庁】2025年度政府予算編成に関する要請書.pdfをダウンロード