地方労組発
石川地方労組ニュース
短期集中・要求実現の年末一時金闘争をたたかおう!
十一月五日を中心に、要求を提出し、年末(年間)一時金闘争が本格的に始まった。すでに団体交渉を開始している支部分会もある。
十月より消費税が十%へと引き上げられた。春闘も十分ではなく、安倍政権による社会保障の切り下げも行われる中で、この一時金の重要さは増している。各経営者は、業績不振や先行き不安を持ち出して、回答の抑えこみに出てくるだろう。しかし私たちは、何よりも生活の維持向上に向けて、一時金闘争をたたかいぬこう。
一時金は、経営者の語る成果の配分ではない。生活給であり、賃金の後払いにほかならない。働く者の生活に根差した回答を経営者は行うべきであるし、私たちもしっかりと有額回答を求めなければならない。
労働条件の前進を!
一時金闘争のただ中で、労働条件の向上を実現しよう。各種手当の新設と改善、休日・有休増、時間有休の新設、人員増、定年延長、六十歳以降の労働条件の向上、労働環境の改善、福利厚生施設の充実、各種支給品の充実など各種要求の前進に向け、奮闘しよう。
年末要求一覧表
憲法改悪反対!連続する政権の不祥事に強く抗議する
安倍首相は今国会の冒頭で、憲法改悪の意思を再び三度明らかにした。アメリカが準備するイラク攻撃を支援(=参戦)するために、自衛隊を中東海域へと派遣しようとしている。安倍政権の憲法改悪とは「戦争のできる国づくり」にほかならない。憲法改悪反対、反戦平和の闘いも同時に進めていこう。
また支持者に金品を送ったことなどが発覚した経産相、法務相が相次いで辞任した。首相は「任命責任」とは語るものの、真相を明らかにしようとはしない。
また文科相の「身の丈」発言をきっかけに、非難ごうごうの大学英語入試への民間試験導入がようやく撤回となった。「身の丈」発言は、安倍政権の下で広がった格差を容認するものにほかならない。
さらに安倍首相が支持者八百五十人を首相主催の「桜を見る会」に招待していたことが発覚した。数千万円の税金を使った国の行事を、首相は自らの後援会活動に利用していたのだ。辞任した大臣以上に巧妙な買収行為にほかならない。
腐敗と驕りを極め、働く者の生活・権利・平和を脅かす安倍政権を退陣へと追い込む声をつくりだそう。
林ベニヤ七尾・舞鶴第50回記念大会 半世紀の苦闘を糧に前進を決意
林ベニヤ七尾分会、同舞鶴分会がともに五十回目の記念大会を迎えた。約半世紀にわたり地本と林ベニヤの先輩たちは七尾・舞鶴間の距離をこえて団結。約三十五年前、結成当初は別組合だった舞鶴が劇的な全国一般結集を実現。以来、今日まで林ベニヤ支部は職場活動のみならず地本運動全般を力強く支え続けている。
記念大会は各々、十月二十日に舞鶴市内、同二十七日に七尾市内で開催された。いずれも髙原顧問が出席し七尾・舞鶴組織統一の苦闘を、体験していない若い仲間にも分かりやすく伝える講演などを開催した。林ベニヤの仲間たちは、今大会を節目にさらなる団結強化と組織拡大にむけ決意を新たにしている。
以下、七尾分会より寄せられた報告を掲載する。
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十月二十七日(日)「のと楽」にて林ベニヤ産業支部七尾工場分会の第五十回の定期大会が行われました。 今回の大会では、歴代分会長の野田さん、数左さん、そして、地本の顧問をされている髙原さんに来て頂きました。髙原さんには、七尾分会と舞鶴分会の合併のいきさつや当時の状況を詳しく説明して頂きました。 そして定期大会後の五十周年記念式典で野田さん、数左さんが分会長をされていたときの話をして頂き、また組合員の方々も食事会やマジックショーを見て頂き大変な盛り上がりをみせ、大成功を収めることができました。
今回五十年の節目を迎えることができましたが、今後も組織拡大に力を注ぎ組合活動を広めていきたいと思います。(平木憂之介/分会執行委員)
連合石川第31回定期大会を開催 ~未組織の仲間へ労働組合の闘いを広げよう~
連合石川は、十月二十五日、発足三十周年の節目の定期大会と記念レセプションを金沢市内のホテルで開催した。新たな運動方針と西田会長・渡邊事務局長の体制による執行部が確認された。尚、地本の種井書記長が執行委員に再任された。
冒頭、西田会長が挨拶で「これまでの経験・価値観ではない運動が求められる」とし、①自然災害で労働運動ならではの役割、②二〇二〇春闘で月例賃金の「底上げ、格差是正」重視、③労働者福祉運動の推進、④全ての働く仲間のディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現、⑤「二〇二〇年七万人連合」にむけ発信力強化、⑥健全な野党勢力の結集を求める、等を課題の柱に挙げた。
議事では、二〇二〇年度運動方針案に対し、「議案書に昨年の総括がない。統一自治体選で推薦候補が落選した問題など総括すべきでは」「平和運動課題として安倍政権の憲法改悪に反対すべきと考える。執行部の見解は」などの意見・質問が出された。
事務局長からは「従来から総括の記載はなかったので今後の課題とする」「安倍政権の憲法改悪に反対する考えである」等、答弁があった。討論後、全ての議案は承認された。
連合石川は結成当初(八十九年)約七万一千人だった組合員数が現在約六万三千人。私たち傘下労組が自らの団結強化・組織拡大を進め、連合石川が指導力を発揮し秋季年末闘争から二〇二〇春闘へと元気な闘いをつくり、県内の未組織の仲間へ広げよう。
石川県平和運動センター第20回定期総会を開催
職場・地域から団結かため、未来に恥じない闘いを!
安倍政権が憲法改悪と中東へ自衛隊派兵を画策する情勢のもとで、十月三日、県平和センター第二十回大会が地場産で開催された。
運営委員会を代表し橘議長(県教組)は、「戦争となれば、相手を殺すことが自分を守ること。今まで子どもに教えてきたことと違う」と危機感をにじませ、香港学生のエネルギーや金沢市庁舎前広場の護憲集会使用不許可に言及し、政権批判を許さない社会にしないため頑張ろうと訴えた。
来賓からは、連合石川の西田会長が「連合は様々な意見があるが、憲法原則は将来に引き継ぐ方針」等と連帯を表明。来年三月で四十四年にわたる裁判闘争の山場の判決を迎える小松基地爆音訴訟の長田代表も「誰も声を上げなければ軍靴が独り歩きする」と決意表明。社会法律センター岩淵理事長は「若者に影響力があるネットを自民党も利用しており、対抗策が重要。平和センターで議論してほしい」と問題提起した。県勤労協、志賀原発廃炉訴訟、社民党、立憲民主党も挨拶した。
議事では、各地区センターとりわけ奥能登の組織人員や財政基盤の不安定さをフォローする組織強化策について切実な意見が出された。その後、二十年度運動方針案など全ての議案が承認され、代表三名(地本の本田副委員長を含む)と中村事務局長の体制による新役員が確立された。
私たち地本の仲間も、全国で闘う仲間とともに反戦平和の運動をつくりだそう。
平和憲法施行73周年
自衛隊の中東派遣に反対しよう!
安倍政権による憲法改悪を絶対許すな!
秋空の爽やかな十一月三日、憲法施行七十三周年を記念し二つの取り組みが行われた。安倍政権が自衛隊の中東海域への派遣を決定し、米軍と共同で戦争準備を進めている中、この危機を突破するため、地本からは九職場二十二名の仲間が参加し、県内の仲間たちと共に最後まで奮闘した。
石川県憲法を守る会
憲法が保障する「表現の自由」「集会の自由」を金沢市が公然と無視し、市役所前広場の護憲集会使用を不許可とする状態が五年続く中、今年は主催者が申請を「工夫」し、久々に市役所前での護憲集会だった。
冒頭、主催者の盛本代表は「憲法の三大原則が大変危うい。今日は旗や拡声器を使わずオープンにやっているが、これからも憲法を守っていく」と挨拶した。続けて、県平和センター(本田共同代表)、小松爆音訴訟原告団(池田幹事)、広場訴訟弁護団(岩淵団長)が、それぞれ力強く決意表明し、集会アピールが確認された。
最後に、金沢平和センター福嶋副議長による〝憲法と表現の自由を守る闘い〟の訴えを全体の拍手で確認し、集会を終えた。
安倍改憲NO!市民アクション・いしかわ
十四時から、県民集会が女性センター(金沢市)で開催され、四百名が結集。
「九条を生かして誇れる日本を~メディア統制を跳ね返す市民力」と題しジャーナリストの伊藤千尋さんが講演し、「世界が求める日本の平和憲法」や「コスタリカのような軍隊のない国に」と元気よく明るい話しぶりが印象的だった。沖縄の辺野古で米軍新基地建設に反対し、埋め立てを阻止するため何年もしたたかに粘り強く闘っている仲間に学ぶことが訴えられた。
集会後、金沢駅に向けデモ行進した。地本の仲間も「改憲発議を許さないぞ」「中東への自衛隊派遣反対」などシュプレヒコールで道行く市民にアピール。解散地点で全港湾やJR総連の仲間とガンバローを三唱し、充実した一日を終えた。