評議会発
第18回青年女性交流会をウェブ開催
2年連続のウェブ開催
全国一般評議会は3月13日(日)、青年女性交流会を開催した。昨年に続き、新型コロナウイルスの影響を踏まえウェブで行い34人が参加した。交流会は学習と交流を通じた活動の活性化と、若年層の育成を目的に続けており、今回で18回目となる。 石川・上岡さん(門前サンケン支部)の開会あいさつで交流会はスタート。「昨年に続きウェブ開催となったが、開催できることに意義がある。今日の交流会を有意義なものにしよう」と述べた。 主催者代表として全国一般評議会幹事の北島さんがあいさつを行い「今回は憲法について基本的なところから学びたい。ウクライナでの武力紛争が今、リアルタイムで報じられている。戦争と平和について学びなおす機会としたい」と述べた。 続いて7月の参議院議員選挙組織内予定候補の鬼木まことさんがあいさつに駆けつけ、全国一般の仲間への激励の言葉と、参院選にむけた決意を述べた。
今、憲法についてあらためて考える
参加者の自己紹介の後、問題提起として「憲法とは何か」と題した講演を、自治労総合政治政策局 連帯活動局長の小林郁子さんが行った。まずパワーポイントによる“紙芝居”が行われた。この“紙芝居”は小林さんの出身県である三重で、子どもにもわりやすく憲法を説明するためのツールとして有志で作成したもの。なぜ憲法が必要なのか、今の日本の憲法はなぜできたのか、何を定めているのか、という基本的なことを紙芝居で紹介した後に、現在行われている改憲議論の方向性や問題点、ロシアとウクライナで生じている紛争にも触れつつ、平和憲法を守ることの重要性を述べた。参加者からは改憲への懸念や現行の憲法の大切さ、ロシア・ウクライナ問題が憲法を考える機会になった、などの声があった。小林さんは、各地の戦争遺跡を訪れることで戦争の恐ろしさや平和の大切さを感じることができるのではとも語った。
コロナ禍での取り組みを模索
後半は、参加地方労組の取り組み報告と意見交換により交流をはかった。昨年と同様にコロナのために思うような活動ができないという声が多かったが、感染対策と工夫をしながら労働映画の鑑賞会を実施したり、ハラスメントについての学習会を行ったりしたという報告もあった。
新入組合員をどのように育成しているか?という参加者からの質問には、若手にも組合の役についてもらい先輩と一緒に経験を積む、団体交渉に参加する、組合結成の経過や歴史を先輩組合員から聞く場を持っている、などの具体的な報告があった。
交流会のまとめとして、幹事の北島さんは「今日は憲法と戦争の放棄について、真剣に考える機会になったのではないか。そして、労働組合は人でできていることを改めて実感した。組合設立の歴史を共有化することは大事。また就業規則を学ぶのは重要なこと。法律が変われば規則も変わらねばならないが、自分たちが主導権を握るためには法律を理解していくことが必要。そして法律を変える立場にある議員を選別する力を私たちは持っている。今日は様々な学びがあった」とした。
最後に、大阪・村山さん(SYC労働組合)が閉会のあいさつを行い「平和がいちばん大事。身近で紛争が起こりうることを感じながら考えていかねばならない。そして来年こそ対面で交流を行えたらと思う」と述べ、交流会を締めくくった。