地方労組発
石川地方労組ニュース
第18回「今、憲法と平和を考える集会」
仲間との討論が反戦平和の力を強くする!
7月29日、石川地方労組は「第18回 今、憲法と平和を考える集会」を開催した。憲法改悪にむけた急速な動きのなか、8年ぶりの開催。しっかりコロナ感染対策をしつつ、30名を超える仲間が参加し熱心な討論が行われた。
冒頭、中川委員長が「平和なくして労働運動なし」と、労組が平和運動に取り組む大切さを訴えた。
そのうえで、まず尾崎書記次長が5・15沖縄平和行進の取り組みを報告。沖縄の悲惨な地上戦を経験した現地の人々に思いをはせ、「本土復帰」50年にもかかわらず今なお重い基地負担に苦しみ、さらに「台湾有事」に備えた対中国の最前線基地として新たな戦争の危機が迫っている現実を、スライドを使って報告した。
続いて、種井書記長が「憲法改悪と戦争できる国づくり阻止! ウクライナ侵略反対!に向けて」と題して問題提起。岸田政権が参院選大勝で改憲の民意を得たとばかりに改憲発議を強行する危険性があること、社会的に中国やロシアの脅威があおられ「台湾有事」をにらんだ日米軍事同盟の強化が進められていることに警鐘を鳴らし、仲間と討論を重ね地本や職場からたたかいをつくろうとよびかけた。
その後の質疑応答では、「米国が台湾に力を入れる理由は自国の国益だと知り、勉強になった」「中国に対して日本の軍備は大丈夫かとの意見に対し、どう考えていくべきか」「職場の執行委員会を定例開催し、反戦平和の学習も毎回組み込んでいる」「ウクライナの現実は日々の仕事とは程遠く感じる職場の仲間が多い。もっと広げていきたい」などの質問や意見が出された。
岸田政権は、「国難」突破のシンボルとして安倍元首相の「国葬」を閣議決定だけで九月末に強行する構えだ。改憲発議にむけた世論づくりと、反戦平和の運動の抑え込みに警戒しよう。引き続き、私たちは職場で仲間と討論し、世界中の反戦平和・反基地闘争をたたかう労働者市民と連帯してがんばろう。
青年女性部 映画『ドレイ工場』鑑賞会を開催
7月31日、地本青年女性部は、地場産で、映画鑑賞会(『ドレイ工場』1968年制作)を開催した(14名が参加)。
きっかけは、今年三月の全国一般青年女性交流会で、大阪労組の仲間がこの映画を紹介してくれたことだ。
映画を見るにあたって、6月の常任委員会で、髙原顧問にレクチャーしてもらった。全国金属という労働組合の実話にもとづくこと、25年前の全国一般本部のオルグ養成講座の開講にあたって上映を呼びかけ、全国でブームとなったことが紹介された。「組合結成と会社の動き、第二組合の結成、官憲の弾圧、組合員一人ひとりの悲しみ・喜び・団結することの大切さ…その一つひとつの場面が、まるで50年の私の闘いを再現してくれているようで、涙が出る」と語ってくれた。
映画では「ドレイ工場」と呼ばれる鉄工所を舞台に、安い賃金と劣悪な労働環境のもとで、仲間の死を契機に組合結成にたちあがり、会社の妨害や第二組合の結成のなかで揺れ動く労働者の姿が描かれていた。
参加した仲間からは「自分の会社の現状と変わらない。自分の職場でも人手不足であり、多能工化が進められている。慣れない場所での作業は、労災の危険もある。組合員の団結が大事だと改めて思った」「丸一石油、中央自校、サンケン、天狗コスモスユニオンの結成など、この映画と重なる所も多く、当時のことを思い出した。これからも労働者としてがんばっていきたい」「闘いをやめたら、ドレイ工場になってしまうというセリフが印象に残った」などの感想が寄せられた。