業種別発
木材産業職場の若い仲間で交流
全国一般評・木材産業協議会は、3月18~19日、東京・自治労会館で第11回青年層交流会を開催し、5つの木材産業組合から青年層を中心に22人が参加した。新型コロナウイルス感染症の影響により、2年連続の中止と昨年のウェブ開催を経て、久しぶりの対面開催となった。
猿田議長(永大産業労組)はあいさつで「対面での開催は2019年以来。これから鑑賞する『ドレイ工場』は労働組合の原点に立ち返る映画。かつての諸先輩たちがどのような問題意識をもって組合を作ってきたのかを感じてほしい。今日的な問題として、木材職場では若手の離職が相次いでいる。意見交換のなかで、若手の意見を聞いていきたい」と述べた。
時代は違えど組合の存在の必要性は同じ
映画「ドレイ工場」(1968年製作)は、劣悪な労働環境と低賃金で働く工場労働者が、ひそかに組合結成の準備を進めていくというストーリー。会社が生産性向上を掲げる中、若い工員の事故死がきっかけとなり、組合結成にむけた結束が強まる。しかし、会社からの弾圧、仲間の裏切り・離脱や第二組合の結成など困難な状況が続いていく…。
この映画を通じ、「あらためて組合の大切さを感じた」「環境の劣悪さや闘争の過激さは今と違うが、組合が求める内容は変わらない」などの声が聞かれた。
若年層の離職が課題
2日目は各職場組合の活動報告とフリートーク形式での意見交換を行った。どの職場にも共通した課題が、若手の相次ぐ離職だ。離職を食い止めたいとの思いから、若手組合員を対象としたアンケートを実施し、若手職員と会社側との意見交換につなげた組合もある。日頃のコミュニケーションや気配りを大切にしながら、声を拾い上げていくことの重要性を改めて共有化した。